「50万枚突破も!」"女帝"aikoが長年ベストアルバムを出さなかった理由とは
「カブトムシ」(ポニーキャニオン)
桑田佳祐の8年ぶりのソロアルバム『MUSICMAN』(ビクターエンタテイメント)と、aikoのベストアルバム『まとめI』『まとめII』(ポニーキャニオン)が2月23日に発売され、それぞれ10万枚を超える売り上げを記録。復帰作でもある桑田のアルバムが注目を集めるのは当然としても、aikoの健闘ぶりが目立っている。
「aikoのべスト盤2枚は発売初日に合計で16万枚ほど消化し、50万枚突破も視野に入ってきました。トータルでは桑田を上回っているわけですから、これはやっぱりすごい数字です。aikoはこれまでベスト盤リリースの要請を『出す意味がない』と頑なに拒んできたことでも有名で、ファンの間にも待望感があったのでしょう」(マネジメント関係者)
aikoが所属するレコード会社はポニーキャニオン。フジサンケイグループの一角にありながらも、音楽業界では「弱小組」に数えられる会社だ。アニメなどのDVD販売は好調であるものの、CD市場では他社の後塵を拝して久しい。そのなかでaikoは売れっ子頭であり、「ポニーキャニオンの女帝」との評判が囁かれたこともあった。
「aikoは作詞作曲をすべて自分でやった上でしっかりとCDも売れますから、レコード会社としてはひれ伏すしかない。通常、CDのリリースのタイミングや内容はレコード会社主導で決められますが、aikoの場合は本人の意向がすべて。ここ数年は、ベスト盤の話題を出すこと自体タブーだったとも言われています。ここまで一人の女性ミュージシャンが力を持つことはまれで、ユーミン以来との声もありますね」(前出・関係者)
実際、最近のaikoのファッションやメイクは、80年代のユーミンのような唯我独尊状態だとの指摘もある。
「とにかく"かわいい"テイストが大好きなaikoは、我々メディア側がギョッとするような格好で登場することもあります。正直、化粧が厚いなと思うこともありますが、とてもじゃないが指摘できない(笑)。さすがに肌も老けてきているので、ライトを強めに当てて肌を白くトバすなど、いろいろと気を使ってますね」(雑誌編集者)
aikoがベスト盤リリースに踏み切ったために、一部では「レコード会社移籍か」との声も出ているが、具体的な動きは出ていない模様。「デビュー13年でベスト盤を1枚も出していない歌手はほとんどいない。さすがに今回はポニーキャニオンに配慮した面もあったのではないか」(前出の関係者)というように、きな臭い背景はあまりなさそうだ。