ジャニーズ特集

2011年3月10日木曜日

【最新テレビ事情 10の疑問】バラエティーの出演者はなぜ同じ顔ぶればかりなのか (ゲンダイネット)

【最新テレビ事情 10の疑問】バラエティーの出演者はなぜ同じ顔ぶればかりなのか (ゲンダイネット)

「どのバラエティーを見ても同じタレントばかり」――ウンザリしてテレビを消してしまう視聴者も多いのでは。吉本芸人らがスクランブル状態で顔を出し、番組をもり立てるのは少し前はおバカタレント、最近はドドスコの「楽しんご」、“浅倉南、40歳!”が持ちネタのぶっちゃけキャラ「いとうあさこ」、女装家の「マツコ・デラックス」らが連日のように番組に出演している。

では、テレビはなぜ同じような顔ぶれのタレントを使いたがるのか。どの局もプロデューサーとディレクター、放送作家らがアイデアを出し合う“全体会議”を通してゲストを決めていく。この過程で番組を盛り上げるために必要なタレントをバランス良く配置しようとする。そうするとどうしても同じタレントの名前が挙がるという。

バラエティー番組に精通している放送ジャーナリストの文野綾冥氏が言う。

「番組を印象づけるタレントの“出演枠”は『デブ』や『高学歴』『セレブ』などで、それぞれのキャラの枠は基本的に1つしかありません。例えば今のマツコ・デラックスの枠は少し前はKABA.ちゃんや假屋崎省吾の定位置でした。が、昨年までにIKKOら数々のオネエ系タレントが競い合った結果、マツコが一番数字(視聴率)を持っていることが分かった。現在は楽しんごとオネエ僧侶の水無昭善が後に続く展開になっています」

高学歴タレントは、昨年末に麻木久仁子が不倫騒動で自滅したことで真鍋かをりが株を上げている。

では、いとうあさこのひとり勝ちはどういう理由か。これは昨年来の特徴で、「エンタの神様」(日テレ)や「爆笑レッドカーペット」(フジ)などネタ番組が終了したことが大きく影響している。

「いとうはネタ番組が終了するギリギリのタイミングでブレークしました。そのおかげで後輩芸人の突き上げとライバルの妨害が減って、他の芸人よりも多くのチャンスを手にしました。ラッキーなパターンといえます」(前出・文野綾冥氏)

かくして、チャンネルを変えても同じような番組のオンパレード。中高年が「同じような番組ばかりで見るものがない」と嘆くのももっともだ。