ジャニーズ特集

2011年5月17日火曜日

カンヌにも出品!園子温監督の「恋の罪」は主演女優3人が全裸シーンに挑戦 (ハリウッドチャンネル 映画・セレブゴシップ)

カンヌにも出品!園子温監督の「恋の罪」は主演女優3人が全裸シーンに挑戦 (ハリウッドチャンネル 映画・セレブゴシップ)



水野美紀 (C)2011「恋の罪」製作委員会

第64回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品されている園子温監督の最新作「恋の罪」。世界初お披露目となる18日(日本時間19日早朝)の公式上映を前に、園監督と主演を務めた三人の女優―水野美紀、冨樫真、神楽坂恵がコメントを寄せた。


「恋の罪」は、園監督の前作「冷たい熱帯魚」に続き、実際に起きた事件からインスパイアされた物語。夫以外の男との関係から逃れられない刑事・吉田和子(水野美紀)、昼は大学で教え子に、夜は手当たり次第に街で男に体を売る大学助教授・尾沢美津子(冨樫真)、退屈な生活に身を持て余し、ささいなことから道を踏み外す主婦・いずみ(神楽坂恵)という3人の女性たちを軸に、渋谷のラブホテル街で起きた猟奇殺人事件からストーリーが展開する。

容赦ない過激描写でおなじみの園監督だが、同作では3人がそれぞれ一糸まとわぬ美しい肢体をむきだして挑んだとのこと。

園監督は、「私の女性に対する愛、尊敬、恐怖を描きました。その結果、私の中の卑しくて、軽蔑すべき感情とも向かい合わざるを得ませんでした」とコメント。仕上がりについては、「女優たちは脚本を越えた素晴らしい演技をしています。カンヌでどのように受け止められるのか、楽しみです」。

もともと園監督のファンだったという水野は、「たくさんの人に観ていただきたいし、カンヌで選ばれ上映されるのは本当に嬉しいです。海外の女性たちが観てどう思うのか気になります」。演じた和子役について、「刑事として男勝りでいないといけない仕事の部分と日常では抱えきれない渇きから愛人との関係でバランスを保とうと葛藤します。女性の本質を描いた作品で、いままでとは違う女を追究した役でした。この機会に役の幅が広がればいいなと思います」。

冨樫は、「“園子温”という世界で生きてみたい、“園子温”という色に、どっぷりと染まってみたいという欲望が生まれました。『監督、一緒に心中して下さるのですか?』『うん。』この言葉を頂いたときから私は、園監督の世界で、尾沢美津子という女性と共に生きる事を決意しました」と語る。

「冷たい熱帯魚」に続く出演となった神楽坂は、「監督の期待に応えられるようにがむしゃらでした。とにかく集中し、やるしかない。いずみになれなかったら、女優は諦めようと思いました」と振り返った。「自分の人生を振り返り、今まで目を背けてきた部分と徹底的に向き合いました。なぜ今の自分が在りどういう人間なのかを追及しない限り、誰かを演じることなんて出来ないから、自分の素直さをきちんと受け入れるということを学んだように思います。出来上がった作品を観てる間ずっと涙が出てきてとまりませんでした」。

女優生命を賭けて挑んだ女優陣の渾身の演技、そしてそれを引き出した園監督が、カンヌでどのように評価されるか注目が集まる。

「恋の罪」は11月、テアトル新宿ほか全国ロードショー